贅沢な描写を味わえる!濱口竜介監督の5時間映画『ハッピーアワー』を観てきたよ

ハッピーアワー 滝口竜介 映画・ドラマ・漫画感想




こんにちは!映画が公開時には必ず評価をチェックしているタカヒロです(@kyohirofuku

皆さんは「5時間の映画」を観たことがありますか?「そんなんあるかい!長いわ!」という声が聞こえて来そうですが、実は私も経験したことがありませんでした。

そこで先日、人生で初めて濱口竜介監督の5時間映画『ハッピーアワー』を鑑賞してきました。今回は、その感想をご紹介したいと思います。

では、早速参りましょう~

5時間違う人の人生に浸りたい

私は、映画を観る前に鑑賞時間を必ずチェックします。感覚的に120分以下だと少し残念な気持ちになっちゃうんですよね(貧乏性なのかもしれませんが)

だから「一度でいいから超長い映画で違う人の人生に浸りたい」とかねてから思っていました。そんなある日、日経新聞の夕刊の映画評価コーナーで濱口竜介監督の5時間映画『ハッピーアワー』を知り興味を持ったんです。

 

贅沢な描写をじっくり味わう

映画を鑑賞して思ったのが、とにかく描写が贅沢であること。主人公たちが体を使った体験セミナーを受けるシーンがあるのですが、ほぼカット無しでセミナーの様子が上映されます。セミナー1個を体感できるので、得した気分になりました(やはり貧乏性(笑))そして何と言ってもその場にいる臨場感を強く感じられます。途中でカットされるとあくまで観客側の視点になっちゃうんですよね。

今までの映画がどれだけ編集されているのか、ということをヒシヒシと感じました。通常の映画は、だいたい2〜3時間。それは、観客が苦痛にならない範囲内で、映画館の上映回数と映画料金から計算しておおよそ利益の出る上映時間だと思います。そして「だいたい2〜3時間に抑えなさい!」といった圧力があるのかと。

そんな圧力をとっぱらって、とにかく長い時間をかけて思うがままに描写する。そんな贅沢な作品が濱口竜介監督の5時間映画『ハッピーアワー』でした。

ハッピーアワー

 

5時間も観ていて飽きないの?

5時間も映画を観るなんて、途中で飽きるんじゃないの?眠くなったりしないの?というお声も聞こえてきそうですが、安心してください!

まず、休憩があります。1時間45分ごとに2回の10分ほどの休憩がありました。ここで少し休めます。

ハッピーアワー

次に物語では、ハラハラが続くため、眠たくなりません。ここは脚本のうまさだな〜と思います。ふわ〜っと物語が平穏にすすんでいくかとおもいきや、途中で輪を乱す発言をする奴が出てきて「お?どうなるどうなる?」と物語にグイグイ引き寄せられます。ドラゴンボールのように、敵を倒して平和になったと思ったらすぐに新しい敵が出てくるという感じです。

しかもこの映画、俳優さんがほぼ素人なので妙に演技にリアリティがあります。通常の映画は、綺麗な顔の男女が、噛まずに綺麗なセリフをいっていますよね。これは現実的には、ありえない話だと思うんです。綺麗な人がいればそうでない人もいますし、話がうまい人もいれば下手な人もいます。今回の映画では、素人がやっている分、妙に引き込まれました。

 

まとめ

「5時間の映画?おえっ、そんなに暇じゃね〜し、う〜ん、まあ遠慮しときます!」という人が多いと思います。(お誘いしたところ実際そうでした(笑))

ただ5時間も上映時間がある分、その描写は本当に贅沢で、グイグイ映画の中に引き込まれていきます。機会があれば是非、長時間の映画も観てみてください。きっと何か感じるところがあるはずです。
 
今日はこんな感じで!
 

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