こんにちは!映画大好きタカヒロです(@kyohirofuku)
今回は『男はつらいよ』シリーズでおなじみの山田洋次監督作品、『家族はつらいよ』の感想をご紹介しようと思います。
この作品を観るきっかけは、私の両親が観に行って面白かった言っていたからです。
ちょうど『家族はつらいよ2』公開記念で、テレビで放映されていたので、録画して見てみました。
では、早速参りましょう〜
『家族はつらいよ』のあらすじ
橋爪功演じる平田修造は平田家の主人。妻、富子と息子(長男)夫妻とその孫、もう一人の息子(次男)と一緒にくらしている。
そんなある日、妻の富子から欲しいと言われた誕生日プレゼントは、離婚届だった。
この熟年離婚騒動をきっかけに、平田家の家族が家族と悩み、奮闘しながらも絆を深めていく物語です。
『家族はつらいよ』の感想
さすが山田洋次監督と言ったところでしょうか、社会的背景を踏まえた要素を随所に入れてきていました。
例えばこんな感じです。
オレオレ詐欺は作品の冒頭で出てきました。修造からの電話をオレオレ詐欺と間違える、長男の嫁さん。
オレオレ詐偽自体は最近聞きませんが、まだ社会問題として根強く残っている、そんなことを観客に思い出させるようなシーンでした。
そしてもう一つは熟年離婚。家族のために身を粉にして働く夫。そんな夫を支える妻。
働く夫に対しての不満を覚えながらも、子供や自分の生活のために不満をぐっとこらえる妻。
そんな妻の富子が、子供たちが巣立ったあとについに離婚したいと言い出します。
これからの時代は、会社のために身を粉にして働くような時代ではなくなってくると思います。
そして熟年離婚が問題になるのも、ここ数年のような気がします。
夫も妻も、お互いに支え合いながらも、それぞれが自分のやりたいことを尊重していく時代になるからです。
働く夫を妻が支える時代はもう終わりを迎えようとしています。
そんなそう遠くない未来でこの映画を観たときに、「へー、こんな社会だったんだ〜。今じゃ考えられん。」ということもすぐに起こるでしょう。
『家族はつらいよ』の印象に残ったシーン
平田家の孫の一人が、自分の兄が野球の大会で活躍し、嬉しさのあまり祖母の富子に電話をするシーンがあります。子供にとっては大きなイベントのようなものを家族と一緒に分かち合いながら生きていくのは、同居しているからこそだなぁとシミジミ感じました。
そして、その電話を聞いて祖母の富子が泣くのですが、私もついついもらい泣きをしてしまいました。
祖父母が孫の生活の喜怒哀楽を共に分かち合うというシーンがメチャメチャ印象的だったからです。核家族が多い昨今、祖父母と孫のコミュニケーションが日常的にあるというのは珍しいことかもしれません。あったとしてもお盆か正月の帰省の時くらいでしょうか。
昔の日本の家族の風景をみているようで、泣くとともになんだかホッコリしました。
タカヒロ的まとめ
いかがでしたでしょうか?『家族はつらいよ』は一見、高齢者向けの映画に見えるかもしれません。
ただこれから家族を持つ若者にとっても家族というもののあり方を考える良い作品だと思います。
機会があれば観て観てくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございます。 今日はこんな感じで!
『家族はつらいよ』(2017/6/17)★★★★☆@テレビ録画
★★★★★ 近年有数の名作
★★★★☆ 見逃せない
★★★☆☆ 楽しめる
★★☆☆☆ それなりに楽しめる
★☆☆☆☆ オススメしない