『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』自国主義が蔓延する今だからこそ読みたい本【子供にもオススメ】

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こんにちは!タカヒロです(@kyohirofuku

テレビでも話題になった『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』を読んだ。

ザックリとしたあらすじは、著者であるブレイディみかこさんの息子が通うイギリスの学校での出来事およびその出来事から家族で考えたこと、感じたことが赤裸々に描かれている。

私の高校の先輩にあたる人が書いた本だったので読むのには抵抗はなかったし、途中にでてくる福岡での話の箇所は、リアリティーを持って読むことができた。

とくに印象的だったのは新聞を賑わしているイギリスのEU 離脱の中で、市民はどう感じているのか?そもそも市民はどのように受け止めているのか?をミクロな観点から書いており、イギリスのEU離脱をいつもとは違った視点で捉えられる箇所だ。サッカーワールドカップの選手は残留派か離脱派か?などの切り口でメディアでねたにされているらしたい。

日本に住んでいると、政治や人種についてそこまで考えることはない。考えるといっても私が住んでいるマンションに韓国、中国、インドなど様々な国籍の人が住んでいてエレベーターで一緒になることはあるが特に何も話さないし、お互いに意識もしていない(住み始めの頃は驚いていたが)

ただこれが学校などの社会生活を他の民族の人としていくとなれば、話は別だ。それは人間的にも成熟していない子供であればなおさらだ。

収入、民族の違いが種となり、喧嘩やいじめにつながることだってある。そんな世界の縮図のような環境がブレイディみかこさんの息子の中学にはあった。

海外に住んだことがないのでイメージがわかないが、多国籍な環境で子供が生きていくということがいかに大変か、ということがわかる。そしてデジタル化も進んだ今、いじめの火種も多様化している。そんな中でのイギリスの学校側の対応や仕組みについても記載があった。

正直、そういう環境になってみないとわからないこともあるが、この本があればその体験を擬似体験できるので、こういった本は広く子供たちに読んで欲しい。

(おわり)

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