映画アニメ『ジョゼと虎と魚たち』感想〜イラストレーター飯塚晴子さん、原案の絵本奈央さんの圧倒的な画力に感嘆

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こんにちは!タカヒロです(@kyohirofuku

2021年、初めてみた映画はアニメ『ジョゼと虎と魚たち』。

結論からいうとここ数年観た映画の中でもトップ1〜2を争うくらいの良い作品だった。

今回はこの作品の感想をシェアしたいと思う。

では、早速いってみよう!

『ジョゼと虎と魚たち』の超ザックリとしたあらすじ

足が不自由なため、車椅子で生活する女の子(ジョゼ)とひょんなのことからジョゼの世話をするバイトをすることになった恒夫のラブストーリー。

『ジョゼと虎と魚たち』の感想

『ジョゼと虎と魚たち』 を観ようと思ったきっかけ

30代過ぎくらいの人であれば、『ジョゼと虎と魚たち』という作品自体は聞いたことがあるくらい有名な作品だ。

タイトルも一度聴いたら耳に残る、センスのあるタイトルだ。

原作小説は1985年に発刊しているが、映画は2003年。ちょうど私が大学生でウェイウェイしていたころ。妻夫木聡さんと池脇千鶴さん主演で実写化されたことで話題になった。

実写作品自体は、観なかったがタイトルと作品は覚えていた形だ。(多分、こういう人は多いと思う。)

そんな中、映画の公開を映画館で知り、飯塚晴子さんの絵に引き込まれた。

そしてホームページを覗いてみると、なんと私がむかし住んでいた大阪が舞台ではないか。

大阪を懐かしみながら、天王寺動物園前やアベノハルカスのふもとの公園、なんばパークスが出ているのを見て、ますます作品を鑑賞したくなった。

1月前半は1人の時間を持てるので、土曜の夜に鑑賞してきたというわけ。

総作画監督 飯塚晴子さんの圧倒的な画力

とにかく私がこの作品を観ようとしたきっかけの一つに、好きなタッチのイラストだから、という理由があった。

どことなく可愛らしい、でもくどく無くて、クールで親しみやすい。

そんなイラストに惹かれた。カバーイラストも今にも2人が動き出しそうな躍動感があり、とても心惹かれた。

実際に作品を見てみると、キャラスターの眼力にパワーを感じて、ぐいぐいと絵に引き込まれていった。目の中がグリグリする表現(言葉では伝えづらいが)が感情の動きをよく表している。

この作画監督ってめちゃくちゃ大事な役割で、作画監督次第で作品の画力が全然変わってくる。

女性アニメーターの活躍を描いたNHKの連続テレビドラマ小説『なつぞら』でもやってたけど、アニメーションを作るのは本当に大変。そして優秀なアニメーターを確保するのは大変だし、作品作りには時間がかかる割に締め切りもある(当たり前だけど)

だからこそ、たまに作画が乱れている作品もあったりして、アニメのクオリティーを確保する難しさを実感して生きてきた。(あくまで受けて目線)

◯ラゴンボールも◯遊白書も忍◯も、毎回顔違うやん!というキャラクターがいたのも事実。子供ながらにショックだったなぁ。

そんな中、『ジョゼと虎と魚たち』の画力は冒頭から最後まで圧倒的なクオリティーだった。

それはキャラクターの表情だけでなく、髪型やファッションも含めてだ。

キャラクターの成長によって変わる髪型、変わる服装に「おっ、キャラを纏う空気感が変わった」と何度も思わせられたし、単純に可愛い(笑)

アニメの画力は、表情、髪型、服装、しぐさ、話し方、まさに人間そのものの表現に通ずるなと。

今思えば、広島に住んでいるときに『たまゆら』を観ていたのだが、その作画も飯塚晴子さんだった。

アニメ『たまゆら』の聖地 広島県竹原市に行ってみよう!

透明感のある、女性の強さと清らかさを十分に引き出す画力に私は毎回惹かれている。

この感動は、絵本奈央さんのコミカライズで!?

この力強いイラストを何とか形にして持ち帰りたい!映画のパンフレットを買おうとしたが、新型コロナウイルスの影響で売店が早めに閉鎖。

映画が終わった後の高ぶった気持ちのまま映画のパンフレットを買おうとしたが、買えなかった。

興奮冷めやらぬまま、家で『ジョゼと虎と魚たち』『イラストレーター』で検索していると、絵本奈央さんにたどり着く。

『ジョゼと虎と魚たち』のイラストレーターは結局、誰なの?

キャラクターの原案が、絵本奈央さんでその原案をもとにキャラクターをデザインし、作画監督をしたのが、飯塚晴子さんということだ。

絵のおおもとは、絵本奈央さん。

その絵を元に、キャラクターをデザインして動かしたりして、表現するのが飯塚晴子さん。

そしてこの作品のイラストのパワーを家でも堪能したいなと思い、画集が無いかを探したところ、『ジョゼと虎と魚たちコミカライズ(上・下)』を発見。

映画のの画力はそのままに、映画の内容を漫画で楽しむことができる。(Amazonのレビューも高評価。そして売り切れ。)

これは買うしかないと思い、オンライン通販で探しまくるも、下巻だけが品薄状態。

仕方ないので、リアル店舗を探すことに。

初めは手当たり次第に探そうとしたのだが、今の時代、オンラインで在庫確認ができることを思い出し、在庫がある店を探した。

すると家から電車で50分くらいの本屋に在庫ありのアイコンが。

これは行くしかない!!と鼻息荒くして、翌日の開店と同時に行くことを決意、実際に行ってきた。

本屋に着くも、どこに『ジョゼと虎と魚たちコミカライズ』があるか分からないので、店員さんに在庫のスマホ画面をみせ、無事に原本を確保。購入することができた。

(ちなみにAmazon、楽天、メルカリ、hontoは、下巻のみ全て品切れ 2021年1月21日時点)

今回は電子版ではなく、紙の本で購入した。

というのも、この画力とストーリーは電子ではなく紙で保存しておきたい。そして時々見返したい、と思ったからだ。

紙で作品を持ち、見るということは、物欲を満たすとともに、作品を見た時の身体への響き方が違う気がするから。

紙の匂い、手触り、重さ、全てを通じて作品の画力が体に染み込んでくる。そんな感覚、力が紙の本にはある。と思う。

(紙の本=体験)

クリエイティブは人を動かす

この作品を観て感じたのは、クリエイティブは人を動かすということ。

物語の最後の方に、ある人物を励ます場面があるのだが、その人にはどんな言葉をかけても、立ち直ることはできなかった。

しかしながら、ある人物の得意なクリエイティブで時間をかけて作った作品が、結果的に人の行動と人生を変えてしまったのだ。

言葉でいくら言っても動かなかった人が、クリエイティブの力で動いた。

まさにクリエイティブの可能性とそこに込める人の想いに心を動かされた。

映画の風景描写が美しい

キャラクターの画力の凄さは冒頭に述べたが、キャラクターを取り巻く、背景やシーンの表現も秀逸だった。

夏に始まり、秋、冬、春と主人公たちを取り巻く季節を美しく、儚く描いており、物語の進み(背景や流れ)とマッチしていた。

個人的には救急車で措置を行うシーンで、サイレンの映像と実際の映像を行ったり来たりするシーンが心に残った。

重大なシーンで会えてディテールを見せない、というのがここまで印象に強く残るものなのか。と思った。

主人公が外に出て行くシーンはアフターコロナを思わせるシーンだった

主人公が家から出ていろんな場所へ行き、心躍らせ、社会を知り、成長していくシーンがあった。

コロナ禍の中で観たからか、そのシーンが妙にコロナ禍の中で家にいなくてはならない人たちのストレスが、コロナ禍の後に解放されるような視点で観てしまった。

いろんな場所に自由に行くことができるということは、こんなに素晴らしいことなんだ。

改めてそんな視点で、自由の重みを噛み締めた。

タカヒロ的まとめ

いかがだっただろうか?

これから恋を始めるひと、

日常の仕事に疲れている人、

圧倒的な画力にパワーをもらいたい人、

夢を諦めそうな人

に刺さる映画だと思うので、是非観てほしい。

最後までお読みいただきありがとうございます。今日はこんな感じで!

『ジョゼと虎と魚たち』(2021/1/17)★★★★★@Tjoy横浜

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