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こんにちは!タカヒロです(@kyohirofuku)GWに福岡県秋月に行ったので、帰りに父親がすすめる筑前町立大刀洗平和記念館に行ってきました。
今回はこの筑前町立平和記念館に行った時の感想を述べたいと思います。では、早速参りましょう〜
大刀洗平和記念館って何なの?
かつて大刀洗の地区には、旧陸軍が東洋一を誇る大刀洗飛行場を中心とする陸軍の大きな町がありました。ここは日本陸軍の重要な要となり、全国から人が押し寄せます。1万人ほどの数だったらしいです。
陸軍の人たちやその家族向けに大刀洗地区には多くの店が立ち並び、町は発達します。
しかしながら昭和20年(1945年)3月、アメリカ軍より空襲を受け、壊滅的な打撃をうけます。この空襲により、民間人も含め多くの尊い命が失われました。ちなみにその時の飛行場が広島に原子爆弾を落としたB29です。
また、この飛行嬢は特攻隊の中継基地として数多くの若き特攻隊員たちの出撃を見送った土地でもあります。
このような多くの尊い命の犠牲の上に今の平和が成り立っていることに感謝し、「平和への情報発信基地」として平和のメッセージを発信していく場所となっています。
大刀洗平和記念館の外観
甘木鉄道 太刀洗駅を降りると正面に目に入るのが大刀洗平和記念館の建物です。右手にヘリコプター、中央に記念館への入り口があります。駐車場も広いので車で来る人にも安心です。
大刀洗平和記念館の中の様子
よってわたしが撮影したのも零戦の箇所がメインとなってしまいました。平和のメッセージを伝えたいといいながらも、零戦以外の撮影が禁止とは、、今の時代になかなかシビアな決まりだなあ〜と思いました。
今の時代、発信する人は企業や団体だけでなく個人も発信しています。そしてその影響力は計り知れないものがあります。
平和の情報発信基地であるからには、そういった事情もふまえて撮影解禁、あわよくばシェアまでしてもらうくらいの取り組みを行ってもいいと思いました。
平和記念館で撮影できる唯一のもの「零戦三二型」
日本で唯一現存する零戦の機体「零戦三二型」。当時、航空技術では世界に遅れをとっていた日本ですが、かなりの早さで技術を習得し、アジア屈指の航空技術国となります。その代表格が「零戦三二型」です。
こちらがその機体▼
緑色の機体がたたずむ様子、うつくしいですね。そして私が何より驚いたのはそのコクピットです。
コクピットの中に並ぶ数々の計測器、冷ややかな鉄の塊に度肝を抜かれました。これを操縦してた人マジですごい。。
全国から志願してこの福岡の大刀洗に来たというエリート兵士たち。飛行機を操縦できること自体が名誉であり、誇りだったんですね。
零式艦上戦闘機(零戦)三二型の「わらがかし」が登場!筑前町立大刀洗平和記念館と一緒に観に行こう!
大刀洗平和記念館に展示零戦ですが、大刀洗平和記念館の近くに2018年に「わらがかし」ができました。
「お〜わらがかしか〜」と物珍しく見るだけでなく、
この「わらがかし」を作った人々の”想い”を、この掲示物の引用から感じていただければと想います。
もちろん、きっかけは「へんな飛行機がある!?」で大丈夫なんです。
ただ私は、以下のメッセージを見てとても、背筋が伸びるというか、襟を正された気持ちになりました。
そこで掲示されていたのが、以下のメッセージです。
大刀洗平和記念館に展示している零式艦上戦闘機(零戦)三二型(Y2-128)は、戦時中第二五二海軍航空隊に所属していました。
第二五二空は昭和17年(1942)9月に千葉県館山基地で開隊され、ニューブリテン島ラバウル基地を経て、翌年3月にマーシャル諸島ルオット島へ転出しました。
昭和18年(1943)11月、米軍の反撃が開始され、第二五二空はタロア島に転出しますが、一部の搭乗員を除き全滅します。
その後日本で再編成され、硫黄島、フィリピンでの航空作戦や沖縄への特攻に出撃した部隊です。
零戦三十二型は合計343機しか製造されない機種で、三二型としては唯一現存する実機です。
主翼の先端が直線的にカットされているのが特徴です。戦後、タロア島で発見されたこの機体は、福岡航空宇宙協会の尽力で昭和58年(1983)3月に日本へ帰還しました。
零戦は復元作業が行われ、太宰府天満宮、名古屋空港航空科学館で展示された後、平成21年(2008)10月から大刀洗平和記念館で展示しています。
また、以下のような企画者の”想い”も展示されていました。
「想い」〜thought〜
かつて、この地域には東洋一を誇った陸軍「大刀洗飛行場」がありました。
時を経ていま、そのことを記憶に持つ人がいったいどのくらい居るのだろう。
終戦より73年を経て当時を知る声は少なくなるばかりです。
また昭和20年3月27日に、この地域は大空襲により壊滅的な被害を受け、多くの尊い命が失われました。
いま私たちが何気なく暮らしている平穏な日々は、
多くの尊い犠牲の上にあることを忘れてはならないと思うのです。このわらの零戦をきっかけに、
今を生きる私たちが先達の声に耳をかたむけ、
多くの「想い」を次の世代へ伝えていって欲しいのです。巨大わらがかし班
零戦の「わらがかし」が鑑賞できる「安の里公園」へのアクセス
住所:福岡県朝倉郡筑前町篠隈673-1
平和学習を「かわいそう」「戦争は良くない」で終わらせてませんか?
この大刀洗記念館で改めて思ったのは、「あれ?またかわいそう、戦争は良くないで終わらせてない?」ってことです。思えば小学生の頃からこの繰り返しで来てたなあ〜と思い、改めて対話形式で考えてみました。
そしてその仕事を辞めたら仕事もなくて困る。大刀洗は陸軍の大きな拠点だったから、戦争関連の仕事をしている人が多かったんだと思うよ。
そんな人たちに戦争は良くないので仕事を辞めろ!って言える?
今、世界中で戦争が起こってるのもそういう事情からだと思うんだ。(もちろん宗教的な考え方もあるけど)
マジで目を疑ったね。こんな考え方があるのか、、と。立場や時代によって考えかたが違ってくるということなんだ。
正解はないから、こういうことをひたすら考えることも良い経験になると思うよ。
タカヒロ的まとめ
いかがでしたでしょうか?四日市ぜんそくの記事でも書きましたが、今の当たり前が正しいとは限らないってこと。前提を疑い、自分の頭で考え、自分の考えを持つことが大事なんだと思います。
そして日常生活に戻ると、今日感じた気持ちも忘れそうなのでお土産にグッズを購入しました(笑)
大刀洗平和記念館のクリアファイルとステッカーです。クリアファイルは会社の書類入れとして、ステッカーは個人のMac Bookに貼りました。
これらのグッズを見るたびに、今回感じた平和のありがたさ、価値観を疑うという事の大事さを思い出そうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。 今日はこんな感じで!
大刀洗平和記念館の情報
〒838-0814 福岡県朝倉郡筑前町高田256 1-1 TEL:0946-23-1227 営業時間:9:00~17:00(年末年始休館 12月29日〜1月3日)
入館料
大人(大学生以上)500円
高校生 400円
小中学生 300円
小学生未満 無料
15人以上は団体割引で100円引き
交通アクセス
電車:甘木鉄道 太刀洗駅下車すぐ
車:大分自動車道 筑後小河IC・甘木ICから約10分
駐車場:乗用車90台収容、バス5台収容可(無料)
大刀洗平和記念館のパンフレットはこちら