映画『黒牢城』の感想〜城主と民の苦しみを描いた良作

映画・アニメ感想

こんにちは!映画大好きタカヒロです(@kyohirofuku

『豊臣兄弟』が面白すぎてハマっている。

『豊臣兄弟』黒田官兵衛の回を観ての感想

「43歳頂点論」を43歳になって考えた

脚本は、半沢直樹、VIVANTを手がけた八津弘幸さん。兄弟愛をコミカルに描きつつ、戦にどう勝つか、どう民の心をつかむのか、といった戦国ならではのマネジメント術が観ていて楽しい。

そんな中、トータス松本が演じる荒木村重が有岡城から逃げ出したのが最新回。

愛する妻をも捨てて「死にたくない」と無様に逃げる様は、人間味にあふれて心動かされた。

また信長に謀反を疑われ、饅頭を毒味するシーンも圧巻だった。口の中にどんどん饅頭を入れ、刀に刺した饅頭を食べる姿には緊迫感があり、笑えた。

そんな荒木村重が主人公の映画があることを、川崎の有隣堂で知り、奇跡的に土曜の自由時間と上映時間がミートしたので妻の許しを得て鑑賞。

城主(リーダー)の孤独と葛藤を描いた名作

物語の大筋は、荒木村重が籠城する有岡城で不可解な殺人が立て続けに起こるのを、牢屋に捕らわれた官兵衛が知恵を貸して解決するというもの。『羊たちの沈黙』みたいな設定。

菅田将暉演じる軍師官兵衛がいい味出してる。というか『豊臣兄弟』では、竹中半兵衛を演じた菅田将暉さん。アルキメデスの大戦など、知略に富む役柄がめちゃくちゃ合うなと。

とはいえ、官兵衛に頼ってはい解決!という単純な流れで終わらせず、荒木村重の城主のとしての苦悩を描いているのもまた良し。

家臣に裏切られるかどうかの不安も抱きつつ、その家臣をまとめ、成果をあげなくてはならない難局。「殿とはそういうものだ」と受け入れながらも苦しむ様子にとても勇気づけられた。

家臣に何と思われようとも構わない。難局にありながらも、うろたえず自らの信念を貫く。そんな強い城主の生き様を見た。

また時にお茶や座敷で美術品を眺める様子など日本ならではの静かな時の描写も美しく、そんな穏やかな空間で心を整えていたのだなと感じた。

民の苦しみ

戦国時代だからこそ、民もまた理不尽な仕打ちに巻き込まれている。「進めば極楽。引くは地獄」「民が恐れているのは死ではなく、その先も苦しみが続くこと」。宗教に頼らねば、精神を保てない様子にも納得がいった。だから昔から神社や寺がたくさんあったのだなと。

そんな城主と民の心を描いた良作であった。

『黒牢城』★★★☆☆@東宝シネマズ川崎

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