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こんにちは!映画大好きタカヒロです(@kyohirofuku)
先週テレビで放映された『関ヶ原』。関ヶ原の戦いを映画化した作品ですが、個人的には色々な学び、感動があり、観て良かったなと。
少し聞き取りづらいセリフもありましたが、それがまた当時の日本の様子をリアリティーをもって感じることができた。
特に最後の最後で有村架純が岡田准一に言ったセリフが聞き取れなかったのは、残念でならなかったが、その点も踏まえて感想を述べようと思う。
では、早速いってみよう!
『関ヶ原』のザックリとしたあらすじ
石田三成の軍勢が徳川家康に敗れた関ヶ原の戦いを題材にした、司馬遼太郎さんの小説を映画化。
石田三成を岡田准一、徳川家康を役所広司、石田三成に仕える伊賀の忍を有村架純が演じた。
明後日12月30日(土)より『関ヶ原』の上映が始まります!
主演の岡田准一さん、有村架純さん、役所広司さんをはじめ豪華キャストが集結!史上最大の合戦「関ヶ原の闘い」を描く超大作です!お見逃しなく!!#関ヶ原#岡田准一 pic.twitter.com/FST75L6H7i— キネマ旬報シアター (@kinejun_theater) December 28, 2017
『関ヶ原』の感想
セリフが聞き取りづらいため、ある程度の歴史の知識がないとちと厳しい
この映画、よりリアリティーを出すために方言や昔の言葉が多用されていてめちゃくちゃ聞き取りづらいです。
映画公開時には、そのことが話題となり駄作だの何だのと批判もされていたようです。
ただ、個人的には聞き取りづらさもありましたが、十分に楽しめました。
それはなぜか?まず第一にある程度の歴史の知識があったからです。豊臣秀吉の死後から徳川家康の天下統一までの様子は、『軍師官兵衛』や『真田丸』で何度も目にしたから。
その時のストーリーと登場人物が焼き付いているので、軍師官兵衛で松坂桃李が演じた黒田長政が、あいつね、暴行で逮捕された新井浩史演じた加藤清正があつね、と脳内補完できたので、その人物の背景や性格を理解しながら観る事ができた。
岡田准一の「義」を貫く演技に強く惹かれました。
2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」の時と同じく「義」を貫く岡田准一の男気のある演技にグイグイ引き込まれていきました。
そういえば、「永遠のゼロ」のときも同じような感じだったような。。と思ってしまいますが、何度見ても岡田准一さんの演技には不思議な魅力があります。
有村架純と岡田准一の信頼関係が観ていて清々しい。最後のセリフに込められた意図とは?
有村架純演じる初芽が、岡田准一演じる石田三成に仕える時に「私のことは人間でも女でもなく、犬だと思うてくだされ」。と言っておきながら、「義」を貫く石田三成に強く惹かれ、お互いにとって大切な人になっていく。
関ヶ原の戦いでは、石田三成は敗れてしまうので、その結末がわかっている中での二人の恋の行方は観ていて切ないものでした。
ネットでは賛否両論あるようですが、相変わらずの安定感のある正義を貫くさまが伝わる演技をする岡田准一さんと、有村架純さんの芯が強くまっすぐと生きていく強い女性像には観ていて清々しいものがありました。
そんな初芽(有村架純)が石田三成(岡田准一)に言った最後のセリフ、
大一大万大吉(だいちだいまんだいきち)
とは、
「1人が万民のために、万民は1人のために尽くせば、天下の人々は幸福(吉)になれる」
という意味だそうです。私はてっきり初芽は、石田三成を助けるべく、処刑する人に立ち向かうのかな?と思っていましたが、そうではありませんでした。
それは何故か?よくよく考えてみると強い信頼関係で結ばれていた初芽にとって一時の感情に流されて二人とも死んでしまうよりも、自分が生きていくことが何よりも石田三成にとっても嬉しいことだとわかっていたからではないかなと。
そして石田三成の意思を受け継いだ初芽が、万民のために尽くして生きていくのだと。そんな初芽を見て、石田三成も安心した様子でした。
仕事に通ずるものがありすぎて、勉強になりました
最近思うのですが、日本のトップに君臨した、またはトップを支えた過去の歴史上の人物が人の心を掌握し、世の中を収めていく、そこにはどんな要素があったのかなと。豊臣秀吉しかり、徳川家康しかり、統一まではいかなかったが石田三成しかり。
というのも、社会人になって数年と働いてくるとそろそろ自分のことだけではなく、部下や周りの人も巻き込みながら大きな仕事をすることも多くなって来ているからだ。
しかも過去の時代は、ある意味暴利も横行し、裏切る、裏切られるなんて日常茶飯事。そんな中で、過去の歴史上の人物の生き方なり、考え方はこれからの先行き不透明な時代を生き抜く上での大きなヒントになるんじゃないかなと。
こういう視点で見てみると、一見ただのデブジジイの徳川家康がめちゃくちゃ頭が切れて、石田三成を追い詰めたりする知能の高さや、自らの夢を頂き、語り、義という信念を貫く石田三成の生き方には学ぶところも多かった。
タカヒロ的まとめ
いかがでしたでしょうか?関ヶ原の戦いという大きな歴史上の出来事を通じ、色々なことを学び、感じられる映画です。ぜひぜひご覧ください。
『関ヶ原』(2019/6/8)★★★★☆@テレビ録画