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こんにちは!タカヒロです(@kyohirofuku)
私は約8年ほど、携帯電話の商品企画をやっておりました。商品企画の仕事をしていく中で一番苦労した経験は?と聞かれると「タッチパネル」仕様を決めたこと、と答えます。
当時は大変だったタッチパネルの画面仕様決め
今やスマートフォンでは、当たり前のタッチパネルですが、当時の携帯電話では未だかつてない取り組みでした。
今までキー操作だった部分をすべてタッチパネルに変える必要があったのです。数百にもおよぶキー操作の携帯電話の画面に対し、タッチパネルにしたらどうなるのか?ということを決める必要があったのです。
タッチパネル仕様を決める時の課題認識その1
まず大きな課題は、すべての画面でのタッチパネル仕様を決めていくのは無理、ということです。そこで、これだけは譲れないという自分自身でルールを決めました。
はじめは全ての画面を自分で考えていたのですが、物理的に無理だったので開発者の力を借りることにしました。
タッチパネル仕様を決める時の課題認識その2
当時、タッチパネルを使った商品がiphoneしかありませんでした。また社内においてもタッチパネルのユーザーインターフェースに成熟した人は少なかったため、自分自身でなんとか使いやすい操作を実現する必要がありました。その経験不足が大きな課題だったと思います。
しかしながら、その経験不足を補うには実際のユーザーの声を聞くしかない!と思い、自分で思った画面の仕様を、実寸大の紙でつくり、積極的に社内で開発に携わってない人に聞いていきました。検証に検証を重ね、エンドユーザーのかたが使って、違和感のないユーザーインターフェースにしていきました。
ユーザーインターフェースはお客様と一緒に成長していきます
人間の使い勝手というものは、いくら作り手側が真剣に考えても、完璧というものは存在しません。実際に、世に出してみてお客様のご意見を伺い、一緒に向上させていく姿勢が必要になってきます。
今回私携わった携帯電話も、世に出してから様々なご意見をいただきました。その内容を次の機種へ反映させ、より良いものを作り上げていく、そんな経験をさせていただきました。
今日はこんな感じで!